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2014年5月23日 (金)

【京都/写本】京都で『十帖源氏』を読む「明石_その3」

こんにちは、特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉広報担当です。
今回の更新は、5月17日(土)の、京都での『十帖源氏』の活動報告になります。


・「仁王会」をどうするか?
→仏教用語でもあり、発音だけでも残したいとの思いから、「仁王会という仏教行事」とする。
 先日東京での『十帖源氏』の会で問題になった「独古」と同様の考え方。
 固有名詞の中でも、宗教に関する言葉は、その発音も含めて翻訳に手こずる。

・「かくしつゝ~」
→「こうしているうちに~」?
 海外の諸言語に訳しにくいかも知れないとの配慮から、「源氏は、このままだと~」と主語を補ってわかりやすい訳にしました。

・雷が落ちる「らう」
→「楼」ではなくて「廊」とするか……?
 『十帖源氏』の挿絵は、渡り廊下が燃え上がっている様を描いているため、ここは「建物」というさらに広い意味で訳すことにした。

・「上下となく」
→身分の上下なのか?それとも、状況としての「上を下への」?
 調査が必要、次回までの課題。

・「空はすみをすりたるやうにて」
→空の様子を表現する時に「墨をする」行為がうまく伝わるか?
 硯の面などを想起しつつ、結局「空は墨のように黒くなっていき」とする。
 あの微妙な色の変化は無理に盛り込まないことになった。


今回の会で驚いたことは……
光源氏が奥の建物に避難する状況を表現するのに、中国語では「護送」でも通用するということ!
高貴な人が避難するときに「護送」では、我々現代の日本人の感覚としては違和感を覚えた……とのことです。

こうした言葉の違いを掻き分けながら、海外の諸言語に対応できる現代語訳を目指して読み進めているところです。


来月の『十帖源氏』を読む会は、6月21日(土)午後3時~5時まで。
場所は、いつものワックジャパンです。

皆様のご参加、お待ちしております。

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