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2014年1月25日 (土)

【京都/十帖】京都で『十帖源氏』を読む「須磨 その10」

続いて、『十帖源氏』を読む会。
今回はいつもよりも多くの参加者と共に盛り上がりました。


今回の確認は、前回保留にした「船にこと/\しき人がたのせて」というところの現代語訳から始めました。

(1)「船に大掛かりな人形を乗せて」
→「こと/\しき」は、単なる大きな人形ではないことを踏まえ、「工夫した人形を船に乗せて」とした。

(2)「ひぢかさ雨とかふりて、あはたゞしければ、みなかへりなんとするに、かさもとりあへず。」
→時間かけて検討。「ひぢかさ雨とか」は「急に大雨が」となり、「かさもとりあへず」は、「笠を取る暇もありません。」とする。
※「肘笠雨」という言葉は言い換えてしまうことにしました。「かさ」は今の傘とは違って「箕笠」なので、「笠」になりました。立命館大学の所在地を指す「衣笠」の「笠」です。

(3)「海はふすまをはりたらんやうにひかりみちて、神なりひらめく。」
→「ふすま」は建具の「襖」ではなくて、夜具の「衾」であることの確認から。
直後に「ひかりみちて」とあるので、ここの現代語訳は「絹の夜具を一面に拡げたように」となる

(4)「神なりひらめく。」
※発端は、中国で雷はその音だけが意識され、光は雷には伴わない、ということ。中国の雷はサンダーであって、ライトニングの意味はないのだ、と言われると、日本の文化に馴染んでいる者としては困惑します。
同じことが、英語やドイツ語にも言えそうだ、ということになりました。このあたりは、文化の違いの問題となります。
→結局は、「雷鳴がとどろき、稲光が走ります」となる。


次回は、3月1日(土)午後1時から、場所はいつも通りワックジャパンです。

あと数行で「須磨」巻が終わります。
次は「明石」巻に入ります!


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