« 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む | トップページ | 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む »

2013年12月17日 (火)

【京都/十帖】京都で『十帖源氏』を読む「須磨_その9」

続きまして、京都で開催された『十帖源氏』を読む会の報告です。

コンセプトは「海外の方々に、現地の言語で翻訳していただくための日本語訳を、可能な限り優しい日本語で作り続ける」ことです。


 問題となったことは、以下の3点です。

(1)「御息所は私の従兄弟です。」という訳では、「従兄弟」の漢字標記が紛らわしいとして、いろいろな意見が出ました。御息所が女性なので、特に誤解を招くからです。
 そのため、原文にあるままの「いとこ」と平仮名で表記することになりました。

(2)「女は心たかくつかふべき物也」を、「女は志を高く持つべきものです。」と訳すことについて。
 「心たかく」「つかふ」の訳に拘り、ここは「女は理想を高く抱くべきです。」となりました。

(3)「あまともあさりしてかいつ物もて参る」についても、いろいろな意見が出ました。
 提示された訳は「漁師たちが漁をして貝などを持ってきます。」でした。
 「あま」を「漁師」とすることについて、貝などを捕るのは女性ではないかという意見がだされました。今年話題となった「あまちゃん」を想起してのことです。
 このことから、海外のいろいろな訳を参照しました。ほとんどがこの「あま」を男性として翻訳されていました。今、その実態がわからないので、ここは「海人」とし、「海女」にしないことになりました。


次回は、新年正月18日(土)午後3時からです。

京都御所南にあるワックジャパンで開催しています。
お気軽に足を運んでみてください。


→【メール】npo.gem.info@icloud.com

« 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む | トップページ | 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1913943/54289403

この記事へのトラックバック一覧です: 【京都/十帖】京都で『十帖源氏』を読む「須磨_その9」:

« 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む | トップページ | 【京都/写本】京都で『源氏物語』「蜻蛉」の写本を読む »