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2013年11月10日 (日)

【京都/十帖】京都で『十帖源氏』を読む

続きまして、『十帖源氏』を読む会の報告です。

写本を読む会にも参加してくださっている一般の方も、『十帖源氏』に参加してくださいました。


進捗状況は、84丁ウラ途中までです。
呼称の難しさ、婚姻制度関係のややこしさが主な論点でした。

今回の確認事項は以下の通りです。

(1)84丁オモテ 「入道、源の御事を母君にかたり、」
「母君」のままでは入道の母のように誤解を招くため、「姫の母」とするか、「妻」とするかなどで議論あり。
結果→「入道の妻」とする。明石の上を指して「姫」とある所は「娘」と訳す。

(2)また、その続きにある 「あな[傍・あな=母君詞]かたわや」
「まあ、とんでもない」と現代語訳→外国語訳に困るという指摘。
結果→中国語訳を参考に「それは考えられないことですよ」とすることに。

(3)源氏が都に残してきた女性たちは「恋人」?「妻」?朧月夜を帝の「妻」ととらえるか?
確認した訳はいずれも「妻」や「配偶者」で、朧月夜に関しては「妃」といった訳もあった。

十帖源氏の本文では、
「やんごとなき御めども、おほくもたまひて、
みかどの御めをさへあやまち給」
とある箇所のこと。

結果→「妻や恋人」とする

※朧月夜については、中国では皇后→日本でいう中宮、妃→日本でいう女御など(位は高いが皇后にはなれない存在)という後宮のランクがあるそうで、朧月夜は「妃」があてられているそうです。後宮制度も文化ごとにいろいろであるため、幅をもたせた訳語にするべきだという指摘があり、「寵姫」とすることになりました。

次回の京都開催『十帖源氏』を読む会は、12月14日午後3時~です。

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